女性部会 「桜の茶会」
目白庭園は豊島区立の庭園で、四季折々の草木が素敵に植えられ、池袋のすぐ近くなのにこんな落ち着く場所があったなんて・・・という隠れ家的なところです。
さて、もともと華道や茶道などのお稽古ごとに縁がなかった私にとって、女性部会のお茶会は、年に一度、日本文化に触れる機会です。赤い毛氈(もうせん)を敷いた茶室、床の間に飾ったお花、お香の薫り、お湯の湧く釜の音。静寂な時間に自然と厳かな気持ちになります。
最初のお点前は大石顧問。流れるような所作は、見ているだけでもうっとりします。お茶のお作法は難しそうだけど、基本は「気配り」や「心配り」。ひとつひとつに意味があって、それがわかれば、すべて理にかなった動きになるそうです。
一方、私は、「あれ?お茶碗は右に回すの?」「逆!左よ。」「え?ここでお辞儀をするの?」まだまだ勉強不足です。でも初歩的な質問を気軽にできるのが女性部会の敷居の低さ。笑い声も飛び交い、和やかなお薄席になりました。
ところで、私にとって、このイベントの最大の魅力は美味しい点心(お弁当)、お菓子とお茶です。この時季のお菓子はもちろん桜餅。老舗一保堂のお抹茶とは最高の相性で、これだけで池袋のお店でいただくなら1000円は超えるんじゃないかしら?
茨城からいらしてくださった田中先生に、お盆点前のご指導を、基本の袱紗捌き(ふくささばき)から丁寧に教えていただき、ちょっとは淑女っぽくなったつもりの私でした。